近畿養鰻管理協議会

協議会会長ごあいさつ

世界のうなぎの7割を日本人が食しています。
奈良県においてもあまり鰻との関わりが少ないと思われがちですが、総務庁家計調査にてうなぎの蒲焼き消費量のランキングによりますと平成21~23年奈良市6位・ 平成25年では5位と他の地域に比べると消費されています。
私達はうなぎ事業においてまさしく新規参入業者で御座いますが、異種うなぎの養殖に関しては他に例のない養殖技術を確立させております。
この養殖技術を用いて奈良県はもとより日本の新たな特産物に出来る様 日々努力をしています。当協議会の異種うなぎ池入割当量は国内の5分の3以上を占める為 出来る限り日本への輸入を自主制限する事により海外の乱獲を微量ですが防げると考えています。無駄な輸入はせず確実に歩留まりを上げる事が必須で有り現在 近畿養鰻管理協議会々員そして地域の枠を超え日本全国の異種うなぎ養鰻業のうなぎを守る同志の方々と限りある資源を乱獲されまた枯渇しない様取り組んでいます。 しかしながら「ウナギを守る」という志の合わない方はこちらから脱退して頂いており 私達は責任重大と考えています。海外輸入先現地法人とも手を組み、採集時のしらすうなぎ(稚魚)からペンシルサイズのクロコうなぎへの養殖技術を提供し現地から歩留まりを上げ輸入しています。 そして国内の歩留まり90%以上の養殖技術を生かし限りある資源を有効に使えるように管理体制を国内だけに留めず強化し、多方面より指摘を受けない様に取り組んでおります。
また私たちは食の安全を提供することが大切な使命だと考えています。鰻を食するに当たり消費者が求める事は美味しくて安全・安心な鰻だと思います。 一般的には水産用医薬品(抗生物質など)を用いて養殖されている事が多いのです。 同業者の方で『まがり・ゴミ』なんて業界用語を出すと大批判されるのは間違いはないですが 実際は体が曲がったウナギは安く流通し重宝されているのは現状です。しらすうなぎの漁は河口で採集される為 河口近辺に養殖場が有る場合が多いのですが、 河口は川でも一番水が汚れているのではと考え飼育水は有害物質が含まれない水で養殖しているため、病原菌が入りにくいようにしています。 よって当協議会では近畿養鰻増殖研究所の一部技術提供により安全な養殖が実現しています。
過疎地域を初め産業の乏しい町などの雇用促進につなげ、微力ではございますが今以上に経済的発展が出来る事 そして完全養殖の技術に少しでも貢献出来る事を目標とし粉骨砕身、 養鰻業及び各種養殖業に専念いたす所存でございますので、何とぞ格段のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

近畿養鰻管理協議会会長 有沢宏之

協議会概要

団 体 名 近畿養鰻管理協議会
事務所所在地 〒635-0013
奈良県大和高田市昭和町8-13
養殖事業所 〒637-0004
奈良県五條市今井町4丁目
〒635-0066
奈良県大和高田市東中107
設 立 日 2014年7月
役  員 会 長 有沢 宏之
副会長 中谷 拓海
会 員 数 22社 2016.11月現在
事 業 内 容 協議会々員のウナギ資源の適切な管理
養 殖 枠 異種うなぎ養殖枠 2,255.2㎏(11,276,000尾)2015.11月現在
お問い合わせ yamatounagi@icloud.com

協議会 副会長のご挨拶


現在に至るまでかなりの時間が必要でした。稚魚を探しに海外を渡り見つけたウナギを日本へ・・・ 「うっ 美味しくない」を何度も繰り返し繰り返し結局美味しいウナギにたどり着く事はなく国内の養生でどうにか食べれるウナギになる事を発見!有沢氏に飼料の開発を依頼して1年が過ぎ2年目に入ってやっと臭みの薄れたウナギに仕上がりましたが まだまだニホンウナギの足元にも及びませんでした。

「餌だけではない! 水も大切」と考え養饅池の見えない水で育てるのではなく透き通った綺麗な水で育てたい と水を求めて全国探し周りました。結局条件がそろわず奈良県に出戻り・・・ そして隣町の大塔村の水を発見 しかしながら大雨が降ると湧き水を貯める水溜が詰まり大雨の間は水が確保出来ず結局断念せざるをえませんでした。

次に目指したのは その先の十津川村を探索 十津川村には熱源となる温泉や湧き水は豊富です。しかしこの地も難点が有り養殖を始めるにしても過疎地での人材の確保が全く出来ない事や現地の協力が得れない・大阪に出るにも4時間しかも冬期は道が凍り峠を越えれない山が崩れて道路が無くなる木が倒れて電気が止まり大雨で同じく水が止まるとなると安定供給以前に養殖が出来ず 発注が有っても即の対応が出来ないなど環境は最高ですが それ以外は陸の孤島で2年間調査実験致しましたが養殖には条件の合わない場所でした。
(十津川村にて養殖を続けておられる方は存在しますが 当協議会は完全撤退し、養殖技術・稚魚提供・飼料提供等しておりませんので品質・品種などの問い合わせについてはお答え出来ませんので宜しくお願い致します)

私の生活圏は奈良県の五條市になりますが他府県の方によれば「奈良の吉野川に泳ぎに行きますよ!水が綺麗ですね」と何人かの方に声を掛けて頂き「灯台元暗し」身近に綺麗な吉野川が有る!吉野川系水を使い美味しいウナギを育てる事にして現在 五條市で養鰻業を営んでいます。
是非とも私達の丹精を込めて育てたウナギをご賞味下さいませ・・・

近畿養鰻管理協議会 副会長 中谷 拓海